良いものを取り入れる柔らかい姿勢を持っていれば

沖縄県那覇市にある「牧志公設市場」が建て直しをすることになりました。
少し前までは「那覇市民の台所」今では「一大観光スポット」になった
牧志公設市場は、那覇のメインストリート国際通りからすぐです。

1972年に建てられた牧志公設市場は、築地魚市場などをイメージするとかなり違います。
3F建ての建物の中に魚や肉、加工品やお土産などの別々の商店が並んでいるのです。
食文化は地域によって異なりますが、沖縄はかなり独特の食文化で、
豚肉は鳴き声以外はすべて食べると言われていて、豚の耳や豚足、中身と呼ばれるモツも並びます。
豚肉以外に、鶏肉、牛肉、ヤギの肉も食べます。
魚はカラフルな魚が多く、見たことのない魚がずらっと並びます。
1Fで購入した物を2Fの飲食店で調理して貰える仕組みもあります。

老朽化のため建て直すことになったのですが、たくさんのお店が抱える事情も様々で
「現在と同じ場所に建て直す」と意見がまとまるまでには、長い月日がかかりました。
人それぞれ、事情も考え方も異なるのは当然ですが、その中の意見に

「新しい牧志公設市場は、観光客向けにするのか、地元民向けにするのか、どちらなのか?」
と言ったものがあったそうです。

私はこの記事を読んで驚きました。
施設や店舗は顧客のターゲットを想定する必要があるかもしれませんが、
「観光客」もしくは「地元民」と規制するつもりだったのでしょうか。
では、ターゲットである証明はどのようにするのでしょう。
会員制の市場なんて聞いたことがありませんし、開放的であるからこそ、他の地域の
文化や食材など、いろんなものが入ってきたのではないでしょうか。
もし、閉鎖的な店舗が集まっているところになるならば、それは市場ではないと思います。

ターゲットを「地元民」に絞ってしまえば、会員は減る一方です。
「観光客」に絞ってしまうと、1回きりの商売であると手を抜く人が現れます。
どんな人でも市場へ行かれて、行きたくなるような理由がいくつもないと
頭打ちになってしまうのは目に見えています。

そんな悲しい記事を見たのはその一度きりでした。牧志公設市場は建て直しの間、
仮店舗での営業となります。

今あるもので用が足りてるからと新しいものを拒むのではなく、新しい方が良いものは
受け入れる、そんな柔らかい姿勢が全ての施設や店舗に必要なのではないでしょうか。

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